1983年の11月開院以来、甲府市の老人病院として先駆け的な位置を確立しつつ、時代に合わせ今日まで変化を遂げてまいりました。その歴史の中、病院の根底にあるものは高齢者の慢性期医療と介護のパイオニアとして地域に貢献することでした。2006年9月に医療療養病床3病棟(176床)と介護療養病床1病棟(60床)とし、2016年から全ての医療療養病床で療養病棟入院基本料1を算定しています。 そして2019年3月に医療、介護の両病棟から2病棟を”介護医療院”へ転換、医療療養病棟も2病棟とし、医療と介護のすみ分けを行いました。これは、国が推奨している『地域医療構想』と『地域包括ケアシステム』を当院として果たすべく役割として捉え、地域のニーズとも合致していることから、山梨県初となる『介護医療院』への転換に至りました。当法人にとってこの転換は”病棟”ではなく介護施設という観点を重視したもので、これに伴い”生活の場”を意識した改修工事を行い、ハード面の充実を図り、今までの病院の雰囲気(イメージ)を変える大きな変革を行いました。またソフト面では、「その人らしい生活」を送って頂くために多職種が連携し、リハビリテーションや栄養管理の充実を図り、より密に一人ひとりの利用者様に関わる環境を整備しています。 地域への取り組みとしては、市、地元自治会、当法人との3者防災協定の締結や、甲府市からの委託事業「地域包括支援センター(ひがし包括)」や「オレンジカフェ」の運営をより充実したものとし、地域包括ケアシステムの一躍を担うべく、当法人として医療と介護の両面で地域を支えていきたいと考えています。
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